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ガルテン〜私の庭物語
9 翔和苑〜二河白道とヤン・レツル
2018年8月10日
原田 美佳 原田 美佳 [はらだ みか]

東京都出身。学生時代から長年関わった韓国文化院を2015年末に退職。現在は、日本ガルテン協会の広報部長の仕事をしながら、これまで関わってきた韓国文化を日本に紹介するための著作、交流活動を中心に自分のライフワークを模索中である。共著書に『コンパクト韓国』(李御寧監修)、『読んで旅する韓国』(金両基監修)、「朝鮮の王朝の美」、『朝鮮王朝の衣装と装身具』などがある。
▲ 翔和苑
▲ 原田会長の案内板
▲ ポスターとブナの木
二河白道とヤン・レツル

チェコの西ボヘミア大学のホフマン教授から日本庭園を作庭して欲しいと原田榮進日本ガルテン協会会長に依頼があってから庭園のテーマを何にするか、さまざまな資料を収集し検討をはじめた。日本庭園を作庭するときには、多くの場合、思想や哲学をもったテーマがあることがほとんどだ。例えば、銀閣寺なら雪月花のうちの観月というように、施主の思いを反映させた庭が作られる。
会長の一貫したテーマは平和である。

一方、会長らはさっそく現地ピルゼンへも飛んだ。西ボヘミアのピルゼンは、きめ細かな泡のピルゼン・ビールでも知られる。西ボヘミア大学構内だけではなく、日本庭園をひろく市民にも見せたいということからピルゼン市の動植物園などいくつかの候補地もあがり、ぶなの木のある、ピルゼン市が見渡せる動植物園を選んだ。

広島産業奨励館は原爆投下の目標となり、原爆ドームとして平和への祈りを伝える場所として、とくに毎年8月には世界中から大勢の人々が訪れる。これを設計したのは、チェコのヤン・レツル博士。ヤン・レツルの生い立ちをたどって、チェコの幼稚園なども会長は旅もした。今回の庭園のテーマを、貪りや執着の心である水の河と、怒りや憎しみに燃え上がる火の河のあいだの白い道を通り、極楽へ往生を果たすという「二河白道」となった。芥川龍之介の「蜘蛛の糸」が二河白道を描いたものとしてよく知られている。

原爆ドームに見立てた三尊石組みに向かって、青い石、赤い石と白石で表した二河白道の上を大鶴が飛んでいくという翔和苑が2004年に完成した。

植物園長は早くから苔や竹を育てるなどさまざまな協力をされ、日本からの関係者を驚き、喜ばせた。開園時にはチェコでも人気の盆栽まで贈られるほどだった。
市役所の方々をはじめ多くの人の協力を得て、開園から数年後には、会長の案内板が建てられ、現地の人の結婚式が行われるほど現地の人に溶け込んでいる。

https://www.youtube.com/watch?v=ffnyJ8Fyiv8


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