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葉山日記
56 ブログ戦争
2004年8月8日
中山 俊明 中山 俊明 [なかやま としあき]

1946年4月23日生まれ。東京・大田区で育つが中2のとき、福岡県へ転校。70年春、九州大学を卒業後、共同通信に写真部員として入社。89年秋、異業種交流会「研究会インフォネット」を仲間とともに創設、世話人となる。91年春、共同通信を退社、株式会社インフォネットを設立。神奈川県・葉山町在住。

ニックネームはTOSHI、またはiPhone-G(爺)
「ブログ」という単語は当サイト掲示板でもすでになんどか登場している。Weblogの略だが、それがどんなものか、ひと言で言い表すのはむつかしい。耳にしたことがない、という方はまず以下を読んでいただきたい。

http://kotonoha.main.jp/weblog/000037_weblogfaq.html

以下サイトはさいきんプロ野球近鉄球団買収提案で世間の注目をあびたライブドア社長の堀江貴文氏のブログ「社長日記」である。自社で運営するブログをつかい、社長自身の日常を毎日こと細かに報告している。

http://blog.livedoor.jp/takapon_jp/

「なんだようするに個人日記じゃん」―そうなんです。そういう意味では研究会サイトの連載エッセイもブログの一種といえるかもしれない。たださいきん急激にその数が増えている「ブログ版個人日記」にはいくつかの特徴がある。

1)企業が運営するシステムを利用すれば、その日から自分専用のサイトがもてる
2)しかも無料(より高度なものが欲しければ有料版もある)
3)文中の言葉から簡単に他サイトにリンクがはれる
4)自分が書いたものに対し、だれからでも「コメント」が書き込んでもらえる
5)自分が書いたものに対し「トラックバック」を貼ってもらえる。

「トラックバック」については説明が必要だろう。たとえばあなたが、ある他人の個人日記を読む。その感想を自分の個人日記に書く。そして、自分の日記のアドレス(URL)を相手の日記下に貼りこむ。「ある他人」の日記を読んだひとがその下に貼り込んであるアドレスをクリックすると、そのままあなたの個人日記に誘導(トラックバック)されてくる―というような仕掛けだ。上記「社長日記」下段「トラックバック」をいちど試してみていただきたい。

さて共同通信社のニュースサイト

http://www.kyodo.co.jp/

の上部メニューの右端に共同通信編集委員室のサイト「チャンネルK」がある。僕はこのなかの「編集日記」を「お気に入り」に登録しているのだが、ここしばらく見ていなかったことに気づき、昨日ひさしぶりにクリックしてみた。

ところが、日替わりのはずの「日記」が6月末いらいまったく更新されていない。つまり休載状況である。

2004年06月29日14時50分
この「3人」と日本の近代―編集長 小池 新

これが最後。さてこのコーナーは連載中止となったのか。それにしても「お断り」もなにもない。すとん、と止まったまま状態である。いったいなにが起きたのか。

僕がこの「日記」に注目していたのは、その内容がどうこうということより、共同通信社という既存巨大メディアが、インターネットという「新興メディア」とこれからどう向かい合って行こうとしているのか、その実験の場として、この「チャンネルK」を位置付けているのではないか、と考えたからだ。

「編集日記」はいちはやく「ブログ」にも注目し、サイトとまったく同じ日記をそのままブログでも展開している。

http://blog.livedoor.jp/ch_k/

そんなユニークな実験の場が「休載」となると…。共同は、インターネットと縁を切ることにしたのか。

ところが調べていくうちに意外な「事件」が発生していたことに気がついた。発端は、小池編集長が書いた6月26日付「『社長日記』に異議アリ!」だった。

「社長日記」とは冒頭に紹介したライブドア・堀江社長のブログだ。「編集日記」はそのライブドア社運営のシステムを使っている。いったいなにがどうなっているのか、「真相」が徐々にあきらかになってきた。

以下、「編集日記」から一部抜粋
――――――――――――――――――――――――――――
上海に行って何を食ったの、マッサージがどうの、映画や芝居を見てどうだったのだ。

(中略)もちろん、ご商売のことも書いておられるが、はっきり言って、これこそ「スノッブ」以外の何ものでもないと僕は思う。要するに「成功した青年実業家とは、こういうふうにしているものなんだよ」というやつだ。たしかに、livedoorはBlogで成功しているようだし、僕もこうした新しいメディアが広がってほしいとは思う。が、そのこととこのことは全く別だ。いかに商売がうまくいっているといっても、この程度の内容を載せて、結果的に若い人たちをだまくらかすのはちょっとどうかと思う。さらに言えば、社長の日記をトップページにシルエット入りで紹介しているというのは、一体どういう神経だろうか。

(中略)ちょっと言いすぎたかもしれないが、こういうのが鼻持ちならないというやつだ。読んでいる人たちにはぜひ言いたい。こんなのにだまくらかされていてはいけない!
―――――――――――――――――――――――――――――

いっぽう、読者からの「コメント」(トラックバックかもしれない)で共同に「批判された」ことを知った「社長日記」の堀江氏は、翌27日の日記「餃子!」で
――――――――――――――――――――――――――
そうそう、このblogへのコメントで「署名で書く記者の云々」というblogで私の日記のことが書かれているらしく見に行ってみる。なんか鼻持ちならない人間らしい>自分。こんなこと言われたのはじめてかも。感動。もっと感動したのはスノッブだといわれたこと。、
―――――――――――――――――――――――――――
とかるくいなし、当該「編集日記」をリンクで紹介。

その結果、失礼ながらこれまで閑散としていた「編集日記」に、とつぜんコメントやトラックバックの貼り込みが押し寄せてきたのだ。

その数。

21日 コメント=4、トラックバック=1
22日 コメント=0、トラックバック=0
24日 コメント=1、トラックバック=2
25日 コメント=4、トラックバック=0

26日 コメント=245、トラックバック=31
27日 コメント=135、トラックバック=26
28日 コメント=378、トラックバック=11

そのコメント、トラックバックの発言内容については、興味のある方は読んでいただくとして、ひと言でいえば「2チャンネル状態」といえば想像がつくと思う。

それにしても、「編集日記」の「完黙」の理由はなんだろう。小池編集長の心労やいかん、とひとり気をもんでいる。
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