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100 白凛居へ行って参りました。
2009年1月19日
齋藤 恵 齋藤 恵 [さいとう・さとし]

1948年埼玉県生まれ、1970年に大学卒業後、時計メーカーの輸出部門に就職。8年間の勤務の後、宮仕えには向かない自身の性格を認識して、父の経営していた小売店 (創業1912年 = 大正元年)に転身しました。歴史、風土、絵画、言語等に関心が強く、駄文ながら文章を書くことがストレス発散の手段のひとつになっています。ささやかながら、会社を経営するというのはそれなりにたいへんです。ここに書かせていただくことは、そうしたストレスの大いなる発散のためですので、お読みになる方もどうぞお気軽に。
白凛居へ行って参りました。


前号の記事、「イコン異聞(日本人イコン画家 山下りん)」でご紹介させていただきました、明治期のひとりの勇気ある日本人女性が晩年住んだ住居跡地にあります、山下りん資料館、「白凛居(はくりんきょ)」へ、過日行って参りました。

場所は、茨城県笠間市内です。わが家からは、車で高速道路を使ってなんと1時間半足らずで行くことができました。東北道、北関東自動車道を乗り継いで行ったのです。とくに北関東自動車道は、昨年12月に笠間方面まで開通しましたので、たいへん楽に行くことができるようになりました。

資料館はりんさんの親族の方がまったくプライベートに運営しておられるのだそうです。周辺に表示用看板もなく、そう簡単には見つからない場所にありました。また開館日も不定期で、1ヶ月に3日間ほどしか開けていないとのことですが、たまたま、まったくの偶然で当日はその数少ない開館日でした。りんさんの弟さんのお孫さんの奥様(関係が複雑ですみません!)が、突然お邪魔したにもかかわらず、とても親切に迎えてくださいました。

ちなみに、2009年の開館日は、以下のサイトに案内がありますので、ご関心をお持ちになった方は、ご覧ください。私の場合は、うっかりして行く前には調べることをしなかったのですが、やはり調べてから行くべきでした。

山下りん
http://www010.upp.so-net.ne.jp/yamashita-rin/hakurinkyo2.htm

場所は市内の笠間小学校の近くの幹線道路から少し入った場所ですが、よほど関心がないとたどりつけそうにありません。ひっそりとしたたたずまいは、山下りんさんの生き方とも符合しているのかもしれないなあ、と彼女の人生をちょっと調べた私は感じました。ちなみに、入館料などはありません。まったくの無料でした。

貴重な資料や習作などが展示され、妻と2人で、他に誰もいなかった資料館で夕刻まで、りんさんを偲んで楽しい時間を過ごしました。閉館時間ぎりぎりまで、とても親切におつき合いくださいました、りんさんのお孫さんの奥様にお礼を述べて外に出ましたら、もうあたりは薄暗くなっておりました。上段と中段の2枚の写真は、その時のものです。

当日は、白凛居を訪れる前に、その場所を確認するためもあり、笠間市内にあります、笠間日動美術館をまず訪ねました。ここはあの有名な日動画廊の創業者、長谷川仁氏がゆかりの地、笠間に創設した絵画・彫刻の美術館です。日本を代表する画廊の系列美術館として、その名前はかねてから聞いていたのですが、行ったのは今回が初めてでした。地方にある小規模の美術館としては、出色の内容を持った活動をしていると感じました。下段の写真は、笠間日動美術館の敷地内で思いがけずに楽しんだ景色です。ここはお奨めできます。

お稲荷さんで有名な笠間は、期待以上に見るものの多い街でした。

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