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1 ギャンブル依存症(1)
2015年1月9日
永島 さくら 永島 さくら [ながしま さくら]

東京で生まれ長野で育ち、現在夫の転勤で新潟で暮らしている。平凡を当たり前に暮らしてきたが、身辺にここ数年さまざまなことが起こり、自分自身の生き方、考え方が変化してきた。きょう一日をふつうに暮らせることの大事さを悟り、ほんの小さななんでもないことにも感謝できるようになった。そんな日々の自分の暮らし、気持ちを伝えていきたい。
一昨年の11月末の夜、県外に勤めている長男の上司から、突然電話があった。「息子さんが勤務中に突然いなくなってしまいました。電話にも出ないし、自宅に行ってみましたが、帰っていないようです。心配なので警察に届けた方がいいでしょう」と言うではないか。

びっくりして、息子の当日の様子やこれまでの日常の様子を上司に尋ねると、「働き方は真面目で何の問題もなかった」という。仕事もできて、来年には昇格させようとの話もあったのだそうだ。しかし失踪当日、サラ金のような所から何回も電話があったそうだ。「借金があったのではないでしょうか?」と上司は言った。

なにはともあれ、息子の捜索願を警察に出したあと、夫と二人で息子のアパートに飛んで行った。合鍵でドアを開けてみようとしたが、開かない。アパートの管理会社に電話をして事情を話し、ドアを開けてもらうことになった。警察立合でないとドアを開けられないそうで、警察、管理会社、セコムの人たちが来てカギを開けた。部屋はまるでごみ屋敷状態になっていた。

それから3〜4日して、息子が見つかったと警察から連絡があり、迎えに行った。なぜこんな事になったのか。そのことを息子にただすと、パチンコで借金をして返せなくなったのだ、と答えた。息子は夫同行で勤務先に謝罪に行き、自宅謹慎を命じられ私たちの家に帰って来た。

アパートからは退去を求められ、12月で引き払うことになった。
会社のほうは好意でクビにもならず、勤務場所を異動して再び働けるようになった。本人は、もうパチンコはしない、心を入れ替えて働いて120万ほどある借金は自分で少しずつ返済すると誓った。

しかし、一週間後、息子がまたいなくなったと新しい勤務先の上司から電話があった。心臓が止まりそうになった。また警察に届け、そして1ヶ月半後に見つかったと連絡があった。職場のお金を横領したと聞き、目の前が真っ暗になった。弁護士・警察・勤務先と話し合い、横領したお金は私たち親が肩代わりして示談になり、会社もクビになって息子は私たちと暮らすことになった。

息子はある職業を目指して自分で大学を選んだのだが、3年通学したあと、「本当はこの職業に就きたくなかった」のだと言って大学を辞めてしまった。その頃から生活も荒れてきて、家の物を持ち出してリサイクルショップに売る様になった。発覚するともう二度としないと言って泣いて謝った。私たち家族はそれを信じたが、そんな事が4〜5回繰り返された。

そして息子は公務員になりたいと言い出し、昼間は専門学校に、夕方はアルバイトに通いだした。家の物を持ち出す事もなくなっていた。しかし、2年続けて受けた公務員試験には落ち、県外の民間企業に就職し独り暮らしを始めた。それから2年が経ち、安心したころ「事件」が起きたのだ。(続く)
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