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アメリカのキッチン |
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2012年2月11日 |
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 | 明子・ミーダー [AKIKO MIEDER]
東京都小平市出身。5年間のOL生活の後渡米。カリフォルニアのサンディエゴに23年住んだ後、アイドルワイルドという小さな山間の町に引っ越し、現在アメリカ人の夫と猫3匹と田舎生活を楽しんでいます。サンディエゴから2時間の距離の町ですが、標高1800メートルの山の上の生活は、サンディエゴとは全く違います。そんなところでの日々の暮らし、感じたことを綴っていこうと思います。 |
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▲ 前回寝顔をご紹介したボウの、今度は後ろ姿の下半分がオーブンのドアの上の方に映って見えます。 |
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子供の頃、うちにガスオーブンがやって来て、母がパンやクッキー、シュークリームを焼いてくれたのが嬉しかった。しかし、しばらくたつと使用頻度が減った。と言うのも、うちはキッチンが狭く、常にカウンターの上に置いておけなかったので、使う度に場所を確保し、ガス栓に接続という工程があったので、だんだん面倒くさくなったのではないかと思います。
アメリカに来たら、どこの家、アパートにまで大きなオーブンが付いているではありませんか!これにはビックリ。さすが、アメリカは進んでいるな〜と思いました。こんな大きなオーブンだから、七面鳥の丸焼きだってできちゃうんですね。うちのオーブンはかなり古いものですが、上はガスレンジ、オーブンの下はブロイラーになった一般的なデザイン。うちのオーブンには付いていませんが、セルフクリーニングの機能が付いたオーブンもあります。オーブンの中は結構汚れるんですよね。それもしつこい油汚れなので掃除も大変ですが、この機能があれば掃除も簡単。なんて便利なんでしょう。
レンジだって4つあるので、一度にいくつもの調理が同時進行できます。と言っても、私は4つフル稼働で使ったことはありませんが(笑)
最初に住んだアパートは、電気のレンジでした。レンジトップにコイルが4つ、蚊取り線香のようで変だな〜と思ったのを覚えています。電気だと温度調節が難しいので、個人的には火で調理する方が好きです。
電子レンジ、冷蔵庫も常駐です。引っ越す時に自分で持ち込む必要がありません。(これはあくまでも賃貸物件の場合です)必ずしも最新設備ではありませんが、すべてが揃っているので、すぐに生活がスタートできるわけです。もうひとつ、必ず付いているのが生ゴミ処理機(Garbage Disposer)。流しの下に取り付けられており、そこに生ゴミを押し込み、スイッチを入れるとゴミが粉砕され、水と一緒に下水道に流れる仕組みになっています。生ゴミが出ず、ゴミの量も減る、なんて合理的なんでしょう。やっぱりアメリカってすごい!と感じました。
収納スペースもたくさんあり、鍋もフライパンも収納可能。生活の臭いを全く感じさせないモデルルームのようなキッチンも演出可能です。よその家にうかがうと、そんな整然としたキッチンを見かけることがありますが、グルメキッチンというような最新設備が揃ったキッチンで、本当に料理を作っているのかな〜?と疑問に思います。作っていないんだったらもったいないな〜(笑)
私が生まれ育った日本の家のキッチン(と言うよりも、台所と言う方が合っていますが)は、鍋釜が丸見え、ガスレンジはふたつ、電子レンジも無ければオーブンを置く場所も無し、流しには生ゴミ用の三角形の籠が置いてあり、生活の臭いがいっぱいでしたが、とても心地よかった。やはり、キッチンからはお料理のいいにおいが漂ってきて、湯気が立ち上って暖かいのがいいですね。
うちのキッチンは、グルメでもハイテクでもありませんが、一通りのものは揃っています。クッキーを焼こうと思えばすぐに焼けます。実家の台所に比べると恵まれた環境と言えるでしょう。もっと活用しなくちゃ!
今晩は寒いので、オーブン料理で心も身体も、家の中も暖まりましょうか。
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