1989年創立 個の出会いと交流の場 研究会インフォネット
HOME 研究会インフォネットとは 会員規約 お問い合わせ
会員専用ページ
過去のINFONET REPORT カレンダー 会員連載エッセイ なんでも掲示板
会員紹介 財務報告
会員連載エッセイ
最近の記事 以前の記事
徒然.... in California
5 マイ箸作り
2010年3月3日
明子・ミーダー 明子・ミーダー [AKIKO MIEDER]

東京都小平市出身。5年間のOL生活の後渡米。カリフォルニアのサンディエゴに23年住んだ後、アイドルワイルドという小さな山間の町に引っ越し、現在アメリカ人の夫と猫3匹と田舎生活を楽しんでいます。サンディエゴから2時間の距離の町ですが、標高1800メートルの山の上の生活は、サンディエゴとは全く違います。そんなところでの日々の暮らし、感じたことを綴っていこうと思います。
▲ 両親へのプレゼントに、主人と一膳ずつ作った夫婦箸。不格好なのも手作りの良さ!?
▲ 削る前。古賀さんが型を作ってきて下さいます。
▲ マイしゃもじ
研究会インフォネットの雨宮和子さん宅で、不定期に開催される『マイ箸作り教室』。
過去に雨宮さんが記事をお書きになったので(『オリジナル箸作り教室』http://www.kenkyu-kai.info/report/index.php?num=341)ご存知の方もいらっしゃるでしょう。

講師は、ロサンゼルス地方在住の古賀三郎さん。日本で彫刻家としての修行を積み、33年前に渡米して以来、ロサンゼルスを拠点に建造物や個人住宅、観音様からモダンなオブジェ等、幅広く数多くのプロジェクトを手がけられ活躍なさっています。

また、古賀さんは『持ち箸運動』という環境保護運動を推進している方。貴重な資源である木、森林を守ろうという考えから、「マイ箸を作り、外食の際には割り箸ではなくマイ箸を使おう」と『マイ箸作り』を始められたそうです。そして、今回は古賀さんが2003年から始められた『マイ箸作り』第100回目の記念すべき教室でした。

これまでに生まれたマイ箸は、いったい何膳になるのでしょう?それらのマイ箸を使うことによって、何本の木の命が助かったのでしょう?
古賀さんが教室を続ける限り、マイ箸が生まれ続けるわけですね。この七年で、南カリフォルニアではマイ箸持参で外食する人が急増したということになります。たまに、日本から遊びにいらしている方が参加したり(今回も一名)、マイ箸が世界中に広まる日も遠くないかもしれません。

私も『マイ箸作り教室』の参加は今回で7回目。今までに、お箸3膳、スプーン、チーズナイフ、しゃもじをひとつずつ作りました。回数ばかり多くて全く上達せず、古賀さんに手伝っていただく方が多いという劣等生ですが..... しかし、木に触れていると気持ちが穏やかになり、削る作業に没頭していると、瞑想のような無の状態になる、そんな体験が、何回も教室に参加したくなる理由ではないかと思います。

一月に行われた前回の教室には、主人と一緒に参加しました。というのも、私の両親の結婚記念日に夫婦箸をプレゼントしたかったからなのです。彼は父用のお箸、私は母用のお箸を作りました。彼と私が手作りしたお箸、毎日使う度に思い出してくれるといいな〜という思いで削りました。そして、彼と私が仲良く暮らしていますというメッセージも伝えたかったのです。前回の『手作りカード』同様、心を込めて作ったものは受け取った人に気持ちが伝わるのではないかと思います。このように、お箸作りは作る人の癒しのみにとどまらず、多くの人を幸せにしてくれるような気がします。

今回は再びしゃもじに挑戦しました。毎回、古賀さんはたくさんの種類の木を用意して下さいます。堅い木、柔らかい木、木の種類によって色も様々で、その中から自分の気に入った木を選ぶのも楽しい作業です。一目惚れしちゃう時もありますが、手強い木で四苦八苦ということもしばしば(笑)。

今回選んだ木はイチイ(一位)。別名アララギ、北海道や東北の北部ではオンコとよばれる木。聖徳太子が右手に持っている笏は、この木で作られているそうです。高貴な木ですね。この木は手に入りにくく、今回限定でした。そんな貴重な木でおしゃもじを作ることができたのは、何という幸運でしょう。失敗は許されないと自分に言い聞かせ、気を引き締めて削り始めました。

裏側から小刀で削り始めます。柔らかい木で削りやすい。私でもスッスッと削れます。気持ちがいい(笑)。たまに逆目にあい、向きを変えて削ります。柄の方も削り、角を取りながら丸くしていきます。次に、ヤスリで表面を滑らかにし、さらに紙ヤスリで滑らかにし、最後にトクサで仕上げ。そして、胡桃で磨いて完成。

トクサ、胡桃等、自然のものを使います。そして、木屑は捨てずにテーブルクロスごと持ち帰り、古賀さんのお宅の庭にて土に還るそうです。何から何まで環境に優しい。そんなところにも共感します。

古賀さんはいつも、「木と対話するようにナイフを動かしてください」とおっしゃいます。「木に語りかけると木が応えてくれる」とも。今だに木は私に心を開いてくれず、対話というよりも格闘といった感じですが、いつか木と対話できるようになりたいな〜と思います。そして、出来上がった作品は、世界でたったひとつのマイ箸、マイしゃもじ。いつまでも大切に使いたい、物を大切にする気持ちを持ち続けたいと思います。

お箸という日本人には欠かせない生活道具を、異国の地アメリカで作る。そんな体験ができる私は幸せです。そして、毎回教室の企画、運営、場所を提供して下さる雨宮さんに感謝致します。

最後に、古賀さんからのメッセージを。

金融資本主義が崩壊し、やっと訪れた”魂の時代”へ先駆けて、古賀三郎ワークショップは『感性』『創造と想像』『もの作りの楽しさ』『木の暖かさ優しさ』『人と人の繋がり』『宇宙との繋がり』『必然』そんなことを大切に思いながら、200回〜1000回と続けていけたらと思います。
最近の記事 ページトップへ 以前の記事
ボーダーを越えて
雨宮 和子
かくてありけり
沼田 清
葉山日記
中山 俊明
寄り道まわり道
吉田 美智枝
NEW
僕の偏見紀行
時津 寿之
老舗の店頭から
齋藤 恵
ぴくせる日記
橋場 恵梨香
縁の下のバイオリン弾き
西村 万里
やもめ日記
シーラ・ジョンソン
徒然.... in California
明子・ミーダー
きょう一日を穏やかに
永島 さくら
ガルテン〜私の庭物語
原田 美佳
バックナンバー一覧
36 里帰り 2017
35 トレイラーでキャンピング
34 新年の抱負
33 ゾウのはな子
32 里帰り
31 新年の抱負
30 メジャーリーグ・ベースボール
29 季節の移ろい
28 手紙
27 新年の抱負
26 長生きの秘訣
25 憩いの場所、喫茶店
24 一生大事にしたい宝物
23 8年ぶりの里帰り
22 未来の生活必需品?!
21 変わりゆくおふくろの味
20 山暮らしとリサイクル
19 新年の抱負
18 山火事
17 猫の僕(しもべ)
16 Hugs & Kisses
15 新年の抱負
14 名前あれこれ
13 給食の思い出
12 限られた物の中で暮らす
11 ラジオ体操
10 リストマニア
9 元祖カレンダー
8 町の小さな郵便局
7 山の暮らし
6 100回目のマイ箸作り
5 マイ箸作り
4 手作りのカード
3 アメリカのキッチン
2 魚で英語の勉強を
1 アメリカのおふくろの味
ページトップへ
Copyright(C) FORUM INFONET, All rights reserved. Copyright(C) FORUM INFONET, All rights reserved.
掲載の記事・写真・イラスト等、全てのコンテンツの無断転載・複写を禁じます。
0 7 6 0 6 5 4 8
昨日の訪問者数0 4 4 6 3 本日の現在までの訪問者数0 1 0 8 2