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ガルテン〜私の庭物語
5 我が家のお雑煮
2018年1月11日
原田 美佳 原田 美佳 [はらだ みか]

東京都出身。学生時代から長年関わった韓国文化院を2015年末に退職。現在は、日本ガルテン協会の広報部長の仕事をしながら、これまで関わってきた韓国文化を日本に紹介するための著作、交流活動を中心に自分のライフワークを模索中である。共著書に『コンパクト韓国』(李御寧監修)、『読んで旅する韓国』(金両基監修)、「朝鮮の王朝の美」、『朝鮮王朝の衣装と装身具』などがある。
▲ おせち料理
▲ おせちやお雑煮を食べる甥とかつお菜


お正月料理の準備といって我が家でまず浮かぶのは、お雑煮です。

韓国でも牛肉や鳥のスープに、棒状の餅をスライスしてひき肉やゴマや海苔が入ったお雑煮はありますが、日本で周りの人に、どんなお雑煮かと聞けば、さまざまな地方のその家の味を伺うことができます。
ほんとうに日本は南北、東西に長く、季節感や環境も異なるとつくづく思います。
出汁は、主にすまし汁でしょうゆ味、みそ味、白味噌などと分かれ、具も人参、しいたけといった野菜や、鶏肉、魚といったいろいろな身近な具が入ります。

母の里はあまりこだわらないようですが、父方の博多雑煮はいつも材料を揃えるのがたいへんなほど思い入れが尋常ではありません。
汁は、おすましで、ぶりやかつお菜というしっかりした葉ものが入ります。私たちの分は小松菜で代用しますが、父の分はネットでかつお菜を見つけて購入したこともありますが、博多の伯母からぶりやアゴなど東京で手に入りにくいものを送ってもらいます。

大きな甕に水を入れて、どんこ、焼きアゴ、昆布、かつを節といった材料を浸して出汁の準備を何日も前からはじめます。
メインのお餅も、今でこそ、丸餅もけっこうあちこちでも手に入るようになりましたが、角餅を食べるとは正月から情けない気持ちなるといわれて和菓子屋さんで搗いてもらったこともありました。
餅搗きができないほど貧しい家だけが丸めて作ることができないので四角い餅なのだそうです。

また、九州、博多では、嫁御鰤(よめごぶり)といって、夫の家から妻の実家へ鰤を贈る慣習があります。りっぱな鰤を贈られることによって、婚家で嫁ぶりがよく、娘がよくやっていて大事にされていると安心もします。鰤は塩を振り、押しをかけておき、茹でて入れます。こんな風習があるほど鰤は雑煮には必ず入れなければならない欠かせないものなのです。

材料を求めてあちこち集めた馳走であったお雑煮やおせちも、最近はあまり走り回らなくても食べられようになったような気がします。家にいながらにして、あちこちの珍味や吉祥の味が頂けるのはありがたいことです。
今年も感謝してお正月を迎えることができました。
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