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葉山日記
102 グローバル戦略(1)
2009年3月6日
中山 俊明 中山 俊明 [なかやま としあき]

1946年4月23日生まれ。東京・大田区で育つが中2のとき、福岡県へ転校。70年春、九州大学を卒業後、共同通信に写真部員として入社。89年秋、異業種交流会「研究会インフォネット」を仲間とともに創設、世話人となる。91年春、共同通信を退社、株式会社インフォネットを設立。神奈川県・葉山町在住。

ニックネームはTOSHI、またはiPhone-G(爺)
ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が始まった。北中米・アジア・欧州・アフリカ・豪州から合計16の国と地域が参加する野球の国際大会である。とはいっても欧州はイタリア、オランダだけ、アフリカは南アフリカだけ、中東諸国の参加なしと、国際大会と呼ぶにはにはいささかさびしいのだが。

それでも、日本や韓国は大いに盛り上がっているが、肝心のアメリカはさっぱりらしい。それはそうだろう、アメリカは2006年の第1回大会は準決勝ラウンドでまさかの敗退、日本に優勝され、おまけに去年のオリンピックでは韓国に優勝を持っていかれた。野球発祥の国としては、あまり「世界大会」と大騒ぎして、あとで格好の悪い思いをしたくない。あくまで国内ワールドシリーズのチャンピオンが世界一であり、アメリカの野球ファンにとってWBCやオリンピックはあくまで「余興」である。

ではなぜWBCが企画されたのか。ウィキペディアで調べると、次のような一文がでてきた。

メジャーリーグ(MLB)では米国国外出身の選手が増え続けており、また野球界の発展のためにもさらなる国際化は必要不可欠との認識があり、メキシコや日本で初めてのMLB開幕戦を行うなど「グローバル戦略」を掲げて来た改革派のメジャーリーグコミッショナー、バド・セリグの提唱で・・・・云々。

あくまでマーケティング戦略である。それはそれでいいとして、アメリカが大好きな、「国際化」「グローバル戦略」という言葉がここにも顔を出す。野球の国際化という趣旨は間違っていないが、どうもカネ本位の商業主義がちらちらする。それも自国本位の。

「大会収益の47%が賞金に、53%が各組織に分配される」とあるが、「各組織」とはMLB機構が17.5%、MLB大リーグ選手会17.5%、と、このアメリカ側の2つの組織だけで3分の1以上をどかんと持っていく。「赤字が出た場合はMLBが負担する」とあるが、第2回の今回は賞金額が前回の2倍になったという報道があったので、赤字になるどころか収益は2倍に膨れあがるとみられる。つまり、どう考えてもアメリカが儲かる仕組みになっているようなのだ。

もうひとつの問題はその「ルール」だ。前回審判団は全員アメリカ側が用意し、明らかなアンフェアジャッジが目立って批判を浴びた。そこで今回はアメリカ以外からの審判が大幅に増やされバランスをとった。投手の細かな投球回数制限等も、明らかに大リーグ選手への配慮からだろう。

つまり国際大会ではあるが、あくまでワールドチャンピオンはアメリカ両リーグの優勝チームなのだから、WBCは「ほどほどに」戦えばいい。もっとも「ほどほどに」やっても、アメリカは優勝するだろうけどね、というのが戦前の予想だったかもしれない。

片や、日本や韓国は国旗を背負い、まなじり決してWBCに臨んでいる雰囲気がある。優勝しても「真のワールドチャンピオン」とは認められず、買っても負けても利益の大半をアメリカに持っていかれる大会なのに、だ。

なんだか、日本のスポーツ新聞やTVの大騒ぎぶりが、アホ臭くなってくる昨今である。さて、そろそろ、そのアメリカのグローバル戦略にむざむざと便乗させられる仕事を開始しなければならない。矛盾である。=続く
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