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2013年3月12日
明子・ミーダー 明子・ミーダー [AKIKO MIEDER]

東京都小平市出身。5年間のOL生活の後渡米。カリフォルニアのサンディエゴに23年住んだ後、アイドルワイルドという小さな山間の町に引っ越し、現在アメリカ人の夫と猫3匹と田舎生活を楽しんでいます。サンディエゴから2時間の距離の町ですが、標高1800メートルの山の上の生活は、サンディエゴとは全く違います。そんなところでの日々の暮らし、感じたことを綴っていこうと思います。
▲ 友人からもらったバースデーカード。私の猫好きを知る家族や友人からは、猫のカードをもらうことが多い。
世界各国挨拶の仕方は様々ですが、日本式の挨拶しか知らない私は、アメリカに来た当初は戸惑いました。

アメリカでの挨拶は、初対面では男女共に握手が主流。親しい友人や家族同士の場合は、男性は握手、女性の場合は対男性、女性共に抱擁(hug、ハグ)が多いようです。日本では握手も普段はした記憶がないので、それだけで戸惑いましたが、このハグにはさらに戸惑いました。今では愛情や親近感を感じるハグにすっかり慣れ、逆にハグしない方が違和感を感じるまでになりました。日本人同士だとハグをする人はあまりいませんが、ドラマや映画を見ていると、「どうしてこの場面でハグしないのだろう?」「込み上げる気持ちを素直に表現できたらどんなに気持ちがいいだろう?」と思うことがあります。

去年のロンドンオリンピックをテレビで見ていて、競技に勝った選手達が抱き合って喜んでいる姿は、見ている私たちに感動を与えてくれました。普段はハグしない日本人でも、スポーツの場面では素直に気持ちを表現する。ハグというのは、ある意味本能なのかもしれません。

日本から帰国する時に、成田空港まで見送りにきてくれた家族に別れ際にハグをするのは、今では定番(?)になりましたが、最初は私の家族は戸惑っていました。「人前でそんなことをするなんて恥ずかしい。」と口に出しては言いませんでしたが、何となく様子でわかりました。日本では、公共の場で抱き合うのははしたないという観念があるからでしょうか。特に私の両親の世代ではあり得ないことだと思います。私にとっては、別れを惜しむ気持ちから起こる自然な行為なんですが。今では両親も慣れて、ハグしてくれるようになりました。

ヨーロッパ(主に南、中央、東)、地中海沿岸の国々、中東、ラテンアメリカでは、挨拶する時に頬にキスする習慣があるようですが、人種のるつぼであるアメリカには、それらの国々から来た人がたくさんおり、彼らは彼らの国の挨拶の仕方で挨拶します。これには未だに慣れません。

私が日本に住んでいたとき、主人の友人がビジネスで東京に滞在していました。私もアメリカで一度会ったことがあるので、夕ご飯を一緒に食べようと、彼が宿泊しているホテルのロビーで待ち合わせました。ロビーで待っていた私の方へ近づいてきた彼は「Hi!」と言いながら私の頬にキスをしました。私はロビーにいた全ての人が私たちを見ているような気がして、とても恥ずかしかったのを覚えています。ちなみに、彼は頬にキスをする習慣のある国の出身ではないのですが、どうしてそうするのかわかりません。今度会った時にきいてみようと思います。

精神科医である斉藤茂太さんが『モタさんの言葉』の中でおっしゃっていました。「欧米では、いい年をした夫婦が褒め合ったり、愛の言葉をささやき合ったりするが、ああいう褒め言葉が互いをますますいい感じにするそうだ。日本人は国民性の違いもあって、なかなか愛情表現をしないものだ。地球上の人類から、たった一人自分が選んだパートナーなのだから、日本人ももっと率直に褒め合う関係になってもいいのではないだろうか?」

アメリカに来て、小さな語学学校に通っていた時があります。カールソン先生は80才近くに見えましたが、いつもきれいにお化粧し、ハイヒールを履いたおしゃれなおばあちゃん(先生に対して失礼ですが)でした。その先生が、ある日私と友人を自宅に招待してくれました。ご主人も在宅で私たちを迎えてくれました。そこで私たちが見たのは、ラブラブな2人。お互いに「Honey」「Sweetheart」と呼び合い、私たちにおかまい無しにハグ&キス。(西村さんのエッセイ「(67)テーブルマナー」にも書いてありました。)日本ではお客さんの前でハグやキスは絶対しませんし、80才という年齢では考えられないと思っていました。しかし、2人のアツアツぶりは微笑ましく、私もおばあちゃんになってもこうでありたいな〜と思いました。斉藤茂太さんのおっしゃる通りだと、今になって思います。私の主人は、人前でハグやキスをするタイプではありませんが、いくつになっても率直に褒め合う関係でありたいと思います。

話が逸れましたが、ハグやキスは親しみや愛情の表現(だと私は思います)。最初は戸惑いましたが、久しぶりに会った家族や友人にお辞儀をするだけより、感動を伝えられるハグやキスっていいなと思います。(キスはしませんが。)

上の写真は、友人からもらったバースデーカード。カードには、「Here comes your BIG BIRTHDAY HUG!」(ほら、大きなバースデーハグだよ!)と書かれてあり、友人からのメッセージには、「ハグ好きの明子さん」と書いてありました。どうやら、私のハグ好きは公認のようです。
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