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徒然.... in California
18 山火事
2013年8月16日
明子・ミーダー 明子・ミーダー [AKIKO MIEDER]

東京都小平市出身。5年間のOL生活の後渡米。カリフォルニアのサンディエゴに23年住んだ後、アイドルワイルドという小さな山間の町に引っ越し、現在アメリカ人の夫と猫3匹と田舎生活を楽しんでいます。サンディエゴから2時間の距離の町ですが、標高1800メートルの山の上の生活は、サンディエゴとは全く違います。そんなところでの日々の暮らし、感じたことを綴っていこうと思います。
▲ 住民から消防士の方々への感謝の気持ち。
▲ 家から10分ちょっとのところは、一面焼け野原。


以前、「なんでも掲示板」でもお伝えしました山火事から一ヶ月が経ちました。あの時に見た、黒煙が立ち上る様は忘れることができません。

出火は15日(月)でしたが、その時は何も知らずに、翌日16日(火)に町に買物に行って知りましたが、その時点で町の方へ燃え広がる気配はありませんでした。そして、その翌日17日(水)の朝、サンディエゴへ行く為に山を下っていると、家から10分ちょっとのところ一帯が焼け野原になっており、こんなに近くだったのかと恐ろしくなりましたが、火は町とは反対方向へ燃え広がっているようだから大丈夫だろうと思っていました。

夕方5時半頃、家に向かって麓の町を車を走らせていると、大きな煙が立ち上っているのが見え、かなり近くに見えたので不安になりました。そして、山の麓で検問があり、「アイドルワイルド(Idyllwild)の住人か?」ときかれ、「そうです」と答えると通してくれました。家まで15分のところへやってくると、住人かどうか確認する為に身分証明書の提示を求められました。しかし、私の身分証明書は現住所に更新されていなかったので、通してもらうことができませんでした。その時、反対車線は町から避難する人達の車で渋滞状態で(その時点では、避難の事は知りませんでした。)物々しい気配を感じました。少々パニックになった私は、慌てて主人に電話して事の成り行きを説明すると、「車のレジストレーションカードには君の名前と現住所が記されているので、それを見せれば大丈夫だ」と言われ、その通りにすると「家に帰ったら直ぐに避難するように」と釘を刺されましたが、無事に家に帰ることができました。それまで遠くに見えていた煙が、町に近づくほど近くなり、頭上に見えるまでになり、恐怖感が一気に増しました。家に帰ると、アイドルワイルドの住民に避難命令が出た事を知り、サンディエゴに住む友人からは、大丈夫かと心配する電話があり、既にニュースになっているのかとビックリしました。幸い、私の家は町から少し離れているので、避難命令は出ていませんでした。

次の日(18日)は、煙が太陽を遮って、朝から辺り一面がオレンジ色で不気味に感じました。空気はきな臭く、窓を開けることができませんでした。消火の為のヘリコプターや飛行機が、一日中上空を行き交っていました。頻繁に更新される火事の状況をチェックしながらも、火事は家とは反対方向へ燃え広がっているようだったので、避難は免れるかもしれないと思っていましたが、翌日(19日)の朝、郡の役所から「すぐに避難するように」と電話で連絡がありました。それから急いで荷物をまとめ、と言っても、こんなことは初めてなので、何をどうまとめたらいいのか迷いましたが、どうにか、いつでも避難できる準備ができました。「すぐに避難するように。」ということでしたが、しばらく様子を見ようと近所の人とも話して、待機することにしました。

結局、私達は避難せずに済み、避難していた人達も翌週の火曜日に帰宅を許されました。避難先は山の麓の町の高校だったようですが、数日間、家の心配をしながらの不便な生活は、さぞかし大変だったろうと思います。私も生まれて初めての体験をし、今後の為にもいい訓練になったと思います。そして、こういう時の友人からの電話やメールは、とても嬉しく、励まされ、感謝の気持でいっぱいになりました。(雨宮さん、ありがとうございました!)

住民が町に戻ってすぐに、上の写真のような、消防士の方々への感謝の気持ちを込めたメッセージが、町の至る所に見られました。町が火から免れたのも、3400人もの消防士が昼夜消火活動に励んでくれたおかげです。また、幸いにも雨が降ったのが鎮火の助けになりました。住民の祈りが通じたんだと思います。避難先から戻った人達も避難を免れた人達も再会を喜び合い、町はお祭り騒ぎでした。

火事から一ヶ月が経とうとしていた先週、また家から20分ほどのところから出火し、町とは反対方向に燃え広がり、住民が避難しました。前回に比べると、鎮火は早かったようですが、毎日空気が乾燥して、山火事注意報が出ているので、これが最後とは言い切れません。山火事のシーズンはまだまだこれからと言ってもいいかもしれません。実際、現在カリフォルニア、ユタ、アイダホ、モンタナ、オレゴン、ワシントン、ネバダ、アリゾナ州等で、多くの山火事が発生しています。被害が最小限にとどまることを祈るばかりです。

今回の火事は、個人の所有地から出火したので人災でした。不注意な行為が大きな災害を招きます。山火事の危険と背中合わせに暮らす私たちには、重要な教訓になったと思います。まずは、火事が起こらないことを祈りますが、もし起こってしまったら、今回の教訓を生かせればと思います。
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