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葉山日記
19 野合
2003年7月27日
中山 俊明 中山 俊明 [なかやま としあき]

1946年4月23日生まれ。東京・大田区で育つが中2のとき、福岡県へ転校。70年春、九州大学を卒業後、共同通信に写真部員として入社。89年秋、異業種交流会「研究会インフォネット」を仲間とともに創設、世話人となる。91年春、共同通信を退社、株式会社インフォネットを設立。神奈川県・葉山町在住。

ニックネームはTOSHI、またはiPhone-G(爺)
▲ 今年はどういうわけか我が家の庭はブルーベリーの大豊作。妻は採取しつつただちに口に放り込んでいます。
社民党と自由党が合併するという。「政策なき野合」とおおむね評判がよくない。「自由党には核武装論者がいる、民主党には旧社会党左派がいる。数合わせだけで政党が運営できるのか、そのうち分裂する」ーというのが政治通の大方の意見のようだ。

このところ「予想屋」めいた原稿ばかりで恐縮なのだが、僕は今回の合併で来たる総選挙は大波乱が巻きおこる可能性、もっと大胆に踏み込んで言えば、民主党政権の樹立まであり得るのではないか、とまで考えている。前々号の株の話どうよう、責任を問われない立場、主に会員しか見ていないこういう場で、予想原稿を書くことにどんな意味があるのか、それは分かってはいるのですが、書いておきます。

まず「野合」という批判だが、ではいまの自民党に一枚岩の「政策、理念」というものがあるのか。小泉首相と各派閥大物との考えがいかに距離があるかはご存知の通り。これほど政策の違いがあるのに、ひとつの党として存在しているのは不思議な限りだが、いまの自民党は小泉さんというキャラクターがあってこそ政権党でいられる、ということがほとんどの自民党員に分かっているからこそ、かろうじてひとつにまとまっている。けして政策を中心にまとまっている党とは言えない。いわば政権党に留まりたいための野合政党ではないか。

現在の自民党で面白いのは、強面の道路族や郵政族の野中さんや古賀さんが、こと海外派兵問題ではハト派で、一見ハト派にみえる小泉さんがタカ派だということだ。これを見ても右だ左だ、タカだハトだ、という色分けは現代では政党の枠組みを決めるメルクマールにはならなくなっている。

そもそも自民党と公明党が手を組んだのはなぜか。過半数を割った自民党は政権維持のために宗教政党といえども手を組まざるを得なかった、公明党は政権に近づきたかった、それだけのことだ。これも言ってみれば野合である。

となれれば「選挙目当てではなく、政権目当て」だと正直に言う民主党・菅代表の言葉を少なくとも自民党や公明党、保守党は批判できない。政治家なら権力中枢に座って国の政治を動かしたい、そのためにこそ政党に所属する。政党は政権をとりたい。いや常に政権を目指す政党でなければ存在する意味がない。万年政権党は腐敗する。これは事実だが、万年野党も腐敗する。「清潔」を標榜するあの共産党が、セクハラや盗撮問題を起こし、「庶民の味方」であったはずの辻本さんが秘書供与のピンハネで逮捕されてしまう事件などがこのことを物語っているではないか。

そろそろアメリカ型の二大政党制を日本人は求めているのではないか。どちらの政党が政権をとったとしても、社会が根底からガラリとかわるわけではない。民間企業は競争のなかで鍛えられてより良い商品やサービスを生み出し、収益をあげる。そのことが雇用を生み、税金というかたちで国家への貢献を果たす。政治にも同じことが言えるのではないか。現在日本の政治が抱える問題の多くは「制度疲労」である。つまりそれは政党間の競争と緊張感の欠如から生じている。これを解決するには二大政党制への移行しかない。

いま日本には政治的に大胆で根本的なガラガラポン=「層転移」、が必要だと思う。多くの日本人はこのことを体感的に考え始めているのではないか。このムードを、小沢・自由党首は感じ取った。そして彼らしい大胆な策に出た。菅、小沢両党首の顔に野心がぎらつき始めた。野党に政権とりの野心が生まれる、これはよい兆候であるーと僕は考えているのだが、さて今後どういう展開になっていくか。
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