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ガルテン〜私の庭物語
20 衣装を引き継ぐ
2020年3月11日
原田 美佳 原田 美佳 [はらだ みか]

東京都出身。学生時代から長年関わった韓国文化院を2015年末に退職。現在は、日本ガルテン協会の広報部長の仕事をしながら、これまで関わってきた韓国文化を日本に紹介するための著作、交流活動を中心に自分のライフワークを模索中である。共著書に『コンパクト韓国』(李御寧監修)、『読んで旅する韓国』(金両基監修)、「朝鮮の王朝の美」、『朝鮮王朝の衣装と装身具』などがある。
▲ 着物・帯
 いま、十長生の会のメンバーである鈴木千香枝さんが「祖母から受け継いだ明治の装い展」と題して、鳥取県の国指定重要文化財ともなっている石谷家一号蔵展示室、母屋で4月7日まで展示を行っている。鈴木さんも祖母や叔母のさまざまな遺品を引き継がれ、子供だけでは存続は難しいと、後世に伝えるにはと展示会を開いたり、博物館などに収めてもらえるよう日頃から努力されている。
今回の着物の展示は、関東大震災や東京大空襲から祖母が守った明治の着物と小物だが、江戸時代の小紋の着物などは残っているものもけっこうあるそうだが、意外と昭和のものは、着物だけではなく、住んでいた家から生活用品に至るまであまり残っていないそうだ。
 人間国宝の山本東次郎家の装束が先日、横浜能楽堂で展示に供されていた。20年ほど前に、山本家の杉並能楽堂での虫干しのときに、舞台に所狭しと掛けられていた衣装を見せて頂いたことがある。
こんなに多くの衣装を引き継いでいくのはと感心したものだ。
能や狂言といった衣装の美しさは、多彩な色と大胆なデザインで、染めや、金糸などを多用した刺繍、絞りや箔押しなどため息が出るような手の込んだものが多い。

我が家にも箪笥2振りなどに着物があり、さらに洋服も箪笥に溢れるほどある。日本の家庭では多かれ少なかれ、洋服は溢れていて、製作されても売れずに、新品のまま袖も通されず処分される洋服も尋常な数ではないという。それでもやはり新しい服を買ったりしてしまう。

美しく、おしゃれなものには心が浮き立つ。
そういえば、戦時中でも、私の祖母も紫の錦繍でもんぺを作っていたそうだ。
着物も形を変えて、人形になったり、バックなどにリメイクされたりと形をかえて残される。少し若くして亡くなったお洒落な大伯母の山のような着物は、大伯父が処分して家が建ったほどだったという。
引き継ぐ人のいない着物をはじめとしたものは、この先どうなるのだろうか。
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20 衣装を引き継ぐ
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