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あかあかや あかあかやかや あかあかや あかあかやかや あかあかや月 |
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2021年2月16日 |
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 | 原田 美佳 [はらだ みか]
東京都出身。学生時代から長年関わった韓国文化院を2015年末に退職。現在は、日本ガルテン協会の広報部長の仕事をしながら、これまで関わってきた韓国文化を日本に紹介するための著作、交流活動を中心に自分のライフワークを模索中である。共著書に『コンパクト韓国』(李御寧監修)、『読んで旅する韓国』(金両基監修)、「朝鮮の王朝の美」、『朝鮮王朝の衣装と装身具』などがある。 |
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▲ 声明「月の光言 明恵上人集より」
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▲ 特別展「国宝 鳥獣戯画のすべて」 |
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声明「月の光言 明恵上人集より」魁文舎制作の御案内を頂いた。 タイトルにもある明恵(みょうえ)上人は、鎌倉時代の僧で、和歌や短歌を詠み、月についての歌も多い。映像が2021年2月20日(23:00)までは無料配信されている。 https://www.youtube.com/watch?v=mG2P4xomOGs&feature=youtu.be
また、明恵上人は、日本に茶の木をもたらしたことでも知られる栄西の弟子で、後鳥羽上皇から栂尾の地を下賜されて高山寺を開山した。東京国立博物館で、特別展「国宝 鳥獣戯画のすべて」がコロナ禍でずれこみ、さ来月4月から開催される。
声明(しょうみょう)とは、仏教の法会儀式で僧侶が、仏様を讃嘆するために経文に節をつけて朗唱する声楽で、最澄・空海がそれぞれ声明を伝えた天台声明・真言声明などいろいろな宗派があるそうだ。 インドや中国、韓国では、梵唄(ぼんばい)。 韓国の梵唄は何度か見たことがあるが、イメージは日本の声明とは何となく異なる。 古代インドの学問分類法を「五明」というが、声明(音韻学・文法学)は、工巧明(工芸・技術論)、医方明(医学)・因明(論理学)、内明(自己の宗旨の学問、仏教者の場合は仏教学)の5種類の学問分野のひとつで、インドのバラモンの学修すべきものであった。
映像の最後には新井導師や、国立劇場の田村博已さん、作曲された桑原ゆうさんのインタビューがついている。 日本で声明の舞台をこれまで観たり解説を聞いたりもしたとはいえ、僧侶名、仏教用語を聞いても、漢字が思い浮かばなかったり、時代や思想背景もなかなかイメージできない奥深い世界だ。 声明にも新作があり、東大寺の開眼の供養の時に400余の人々が声明を行われたり、日本の語り物の最初である、口伝で伝承されてきた声明といってもノートのような楽譜、墨譜があり、声明の経文の傍らに記して、音の高低・長短を示す記号を「博士」という、といったように、声明の世界が少し扉を開く鍵ともなる。
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