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2012年1月27日 |
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| C・ジョンソンの『帝国解体』(雨宮会員翻訳)、きょう発売 |
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| ▲ 著作にサインするジョンソン氏(2004年)。 |
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チャルマーズ・ジョンソン氏の最後の著作『帝国解体』の日本語版が、岩波書店から、いよいよきょう、刊行となりました。 日本の出版界にいたMさんが、日本にはもう物事をはっきり言う人がいなくなってしまったから、ジョンソン氏が見たまま、考えたままにずばりと言ってくれるのを読むのが楽しみだ、と言ってくれたとおり、本書の発売を楽しみにしていた人も少なくないと思います。2004年から2010年までに発表された論説文を収録しもので、原本にはなかったシーラ夫人の回想文も添えられて、ジョンソン氏の著作に馴染みのない方々には特に、読みやすいと思います。 刊行に、私は読者とは別のうれしさを感じています。実は、昨年初夏以来、私はこの本の翻訳に可能な限りの時間とエネルギーと能力を注いできたからです。 世界中に米軍基地を抱え、経済が切羽詰まった状態に陥っているにもかかわらず、軍事費が国家予算の60パーセントを占めるアメリカが、ローマ帝国のように衰亡しないためには、イギリスがそうしたように、自ら帝国を解体することだと、ジョンソン氏は本書で情熱をこめて説いています。 東アジア専門の政治学者だったジョンソン氏に、米軍基地の拡大を続けるアメリカの研究を始めるきっかけとなったのは、沖縄です。沖縄住民へのジョンソン氏の思い入れは強く、普天間基地は沖縄に返還すべきだと、生前ずっと主張し続けていました。私は翻訳しながら改めてその部分を読み、胸がいっぱいになってしまいました。晩年は持病の関節リウマチが悪化に苦しめられていたのに、知力と体力を振り絞って主張し続けたジョンソン氏の心の中をのぞいたような気がしたのです。 正確性を追求するために鷹の目のような厳しい目で翻訳文を見る岩波書店の編集長に応じながら、ジョンソン氏の歯に衣着せぬ口調と、その底にある皮肉をこめたユーモアも日本の読者に伝わるように翻訳することに、一番苦心しました。そのために、このサイトの管理人さんに、協力してもらいました。スカイプで、お互いに校正刷りを手にして、顔を見ながら効率よく校正を繰り返し、いまさらながらスカイプの効力を味わったものです。 本書は237ページ、本体の価格は2000円です。
写真と文:雨宮和子 |
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